はじめに
はじめて合唱譜を見る方で、
わからないことがたくさんあると思います。
ここでは、合唱譜の見方、用語の解説をしていきたいと思います。
混声四部合唱
まずは混声4部合唱の楽譜についてみていきましょう。
この編成が一般的なスタンダードな編成です。

各パート四つに分かれており、以下のように呼ばれています。
- Soprano(ソプラノ) …女性の高音パート。
- Alto(アルト) …女声の低音パート
- Tenor(テノールまたはテナー) …男声の高音パート。
- Bass(ベースまたはバス) …男声の低音パート
ソプラノは高音域を歌う女声パートで、主にメロディーを担当します。
アルトは低音域を歌う女声パートで、主にハーモニーを奏でる担当です。
テノール(テナー)は高音域を歌う男声パートで、メロディー、ハモリ両方担当します。
バス(ベース)は低音域を歌う男声パートで、音楽の土台を作る役割をします。
混声3部合唱
続いて、混声3部合唱にみていきましょう。

混声3部では、男声が一つにまとまりました。
役割はソプラノ、アルトは混声4部と同様ですが、
ここでの男声はテナーに近い役割となります。
混声3部は、主にNコン(NHK音楽コンクール)の中学校課題曲で編成されており、
主に、中学校のレベルの合唱曲でよく見られます。
男声4部合唱
混声4部と同様に、男声による4部合唱もあります。

男声は、パート名が異なります。
- TenorⅠ(トップテナー)
- TenorⅡ(セカンドテナー)
- Baritone(バリトン)
- Bass(ベースまたはローベース)
トップテナーは、主にメロディーを担当します。混声のソプラノに当たります。
セカンドテナーは、主にハーモニーを担当します。混声のアルトに当たります。
バリトンは、主にハーモニーを担当します。混声のテナーに当たります。
ローベースは、主に音楽の土台を担当します。混声のバスに当たります。
女声3部合唱
続いて、女声3部合唱についてみていきます。

パート名は以下のようになります。
- Soprano(ソプラノ)
- MezzoSoprano(メゾソプラノ)
- Alto(アルト)
ソプラノは、主にメロディーを担当します。
メゾソプラノは、主にハーモニーを担当します。
アルトは、ハーモニーと、音楽の土台を作っていきます。
外声と内声について

楽譜の外側のパートのことを「外声」、内側のほうを「内声」といいます。
ソプラノとバスが外声、アルトとテノールが内声となります。
外声はメロディーを担当、内声はハーモニーの担当になります。
まとめ
合唱譜の基本中の基本についてみてきました。
基本的には、楽譜上で
最も上の高音パートがメロディーを担当
内側2パート(1パート)がハーモニーを担当
一番下の低音パートが音楽全体を支える役割を果たします
複雑な曲になってくると、一つのパートの中にさらに音が分かれてきます。
自分のいるパートの役割が分かれば、より歌いやすくなり、合唱団全体のレベルアップにつながります。
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